Work as Life!

時が過ぎるのを早く感じるのは、大人になった証拠なのでしょうか。
9月もあっという間に終わりそうです。
ここのところ多動気味で、自分の本業が何かわからなくなってきました。

ワークライフバランスと言われると、客観的に見たらバランスが取れていないかもしれません。
平日は夕方帰宅するけれど、家事を終えたらPCに向かうことがほとんど。
土日もまったく仕事をしない日ってないかもしれない……。
ただし、平日に観劇しに行くこともあるし、温泉に行くこともある。
私の中では問題なくバランスが取れていて、長時間労働しているのかと問われたとしてもピンときません。

そんな自分にしっくりきた言葉が”work as life.”でした。

働くじょ働く女性の手

何が仕事で何が趣味?ワークとライフを分けられない!

会社を経営しているのですが、私個人として本業かな?と言うものから順に並べてみました。

・名刺や紙モノのデザイン
・企業さんやファンクラブさんとともにオリジナルグッズ・ノベルティグッズの企画から制作まで
・WEBサイト制作のディレクション
・自社サイトの運営(実際の保守運営はパートナー企業に委託)
・ロゴデザイン
・動画編集
・各種イベント運営(趣味のものから、本のプロモーションまで様々)
・出版プロジェクトにジョインし、取材・ライター・校正作業
・コミュニティの運営担当

これら全部趣味から発生したような仕事たち。
とにかく好きで、ドキドキワクワクすることばかり。
やっていると楽しいし、お金が発生しなくてもやっちゃうことなんです。

遊んでいるのか働いているのか、わからない状態です。
だからこれは仕事、これは趣味と分ける必要がありません。

大体のことはどこにいてもできることばかり。
合間合間に家の用事を片付けたり、授業参観に出たりも。
そもそも朝何時に家を出るかとか、カフェで仕事しようとか、今日は休みにしちゃおうとか、すべて自分で決めているわけで、つまり、幸福感が高いです。
だから、長時間労働なのかもよくわからない始末。
切り分けができないんです。

ワークライフバランスから、Work as Lifeへ

私にとっては、ワークライフバランスは生き方に合わないんだなということで、今は”Work as Life.”をテーマにしています。

この言葉を知ったのは、落合陽一さんの本でした。

正直にいうと、ちょっと読みづらかった本です。
何だろう、日本語の問題かな。
くインタビューの書き起こしから、ライターさんによって書かれた本かなと思うのですが。
ただ、中身は参考になることが書かれていました。

一番インパクトがあったのが、ワークライフバランスから、ワークアズライフへの転換についてです。
なぜワークとライフを切り分けてバランスを取る必要があるのか?
そこには、「仕事はしんどいもの」という前提があるように思えます。
インターネットによって常時接続されている現代においてバランスを取り続けるのは、非常に難しいと落合さんは言っています。

グローバル化とインターネット化と通信インフラの整備によって、ワークライフバランスという言葉は崩壊したことを意味している。
ワークとライフの関係性は完全に「バランス」ではなくなった。
これからは「ワーク〝アズ〟ライフ」、つまり差別化した人生価値を仕事と仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代

競争相手は、もう同国の同年代じゃないんですよね。
世界のあらゆる年代の、あらゆる人が繋がっていて、同じ市場にいる時代。
より賃金が安く、より高い能力を持っている人を相手に市場に価値を提供するなんて、到底自分にできる気がしません。
人生100年時代を生きていくために、正直、バランスをとっている場合ではない。

ただしそれは、すべてをかなぐり捨ててマシンのごとく働くということではないんですよね。
それをやったら、人は機械やAIには決して勝てないのだから。
レッドオーシャンに飛び込んではならない。

自分の好きなこと、没頭できることをいかに見つけて、やり続けるか。
「遊び」をいう概念を仕事にも適用することで、ストレスをコントロールすること。
それができた人こそ、生き残る時代だと読み取りました。

そもそも、先に上げた私の仕事。どうして私は報酬がなくてもやっちゃうんだろう?
そう考えてみると、単純に楽しいからなんですよね。
喜んでくれる顔を見るのが、嬉しい。
仲間とやり遂げるのが、楽しい。
いろんな形で、実は報酬を得ているのです。

自分は何が好きで、何に喜びを感じるのか?
もうそれは、何のために生きるのかという人生の目的にも関わってきます。
いかに仕事の中で、好きなことの割合を増やしていくか。
その割合を高くすることができたら、仕事はしんどいものではなくなり、「ワーク〝アズ〟ライフ」で価値を生み出し続けることができるのですよね。

趣味に没頭したことで得た、私のワーク・アズ・ライフ

自分が起業するなど考えたこともなかった私が今の会社を設立することになったのは、趣味から始まったボランティア活動がきっかけでした。

残業しない主義でしたので、子育てしていても心と体に余裕があった。
そこに飛び込んできた趣味に、せっかくだからとことんはまってみた。
はまってしまったからこそ関わることになったボランティア活動にも、どうせなら積極的に関わってみた。

ある日、私はボランティアでしていたデザインの仕事に報酬をもらうのです。
驚きました。
会社以外から、自分のスキルに対して対価が支払われたんですよ!
びっくりですよ。しかも、会社ではまったく使っていないスキルだったので。
体が熱くなる経験でした。

あの時報酬をくださった方は、今も大切なクライアントです。

この辺りのことは、以前ちょこちょことブログに書いていました。

一人働き方改革。不自由さが産んだ小さな小さなイノベーション

なぜ一介の会社員だった私が起業し、何とか4年目を迎えられたのか

趣味から始まっていますから、仕事内容は楽しくて仕方ないもの!
自然とワークとライフのバランスを取る必要はなくなっていきました。
そもそも没頭できることだから、嫌々やっている人には負けません。当たり前ですね。

やってみて思うのは、この生き方は幸せであるということ。
一日の中で嫌だなぁと思うことは、少ない方が幸せです。
仕事は人生の一部に過ぎないけれど、仕事も人生そのものとして、生きる目的と重なっていたとしたら。
明日何が起こっても、幸せでいられるんじゃないかな。

生きる目的はなんですか?
そう聞かれても困らない生き方は、結構幸せな生き方です。