『革命のファンファーレ』ー答えはいつも「行動」が教えてくれる

行動することに勇気は必要ない。
必要なのは、情報だ。

行動が大切とは、ネット上ではよく見かける言葉です。
わかってるけど、でもそれが難しいんだよ。
そんな声に対する西野さんなりのあったかいエールが、『革命のファンファーレ』には込められている。
そんなお話です。

『革命のファンファーレ』がやってきた

台風のため強い風や雨の夜だった先日。
息子は野球仲間のお宅にお泊まりに、夫は飲み会で深夜帰宅予定。
ということで、都心のホテルラウンジに出かけました。
静かに自分と向き合ったり、大切な本から得たものを深く身に染み込ませたりする時間が欲しかったのです。

ホテルラウンジはそこそこのお値段しますが、Wifiはサクサク、コーヒーはお代わりし放題。
車で行ったとしても駐車場があり、料金はラウンジ利用でも大抵無料になる。
この歳になって、なぜ大人たちがホテルのラウンジを使うのか、理解しつつあります。

三連休ですが、こういう時の都心はむしろ空いているので、快適です。
家にいるとどうして気になって家事を始めてしまうので、強制的にそれができない環境に行くのって、いいですね。

ハートが描かれたカフェラテ

先週、色んな本を耳読しながら、一冊の紙の本を、ゆっくりゆっくりと読んでいました。
その本は、芸人西野亮廣さんの本。
10月4日に発売予定、もうすぐです!

私の手元にやってきたのは、発売前に書店などに配るプルーフ版。
不思議だなぁと自分でも思うのですが、箕輪編集室に足を突っ込んでいると、こういうものが普通に手元にやってきます。
オンラインサロンは色々あれど、面白いなぁと。

革命のファンファーレ

内容について、どこにでも公開して良いと西野さんはおっしゃっています。
実際、西野さんのブログやフェイスブックなどですでに公開されつつありますし、感想文が書かれたブログもちらほら。

このマーケティング手法については、前作の『魔法のコンパス』にも出てきます。
この本も大好き!

評価経済社会で、デジタルネイティブでもない世代の生きる道とは?

インターネットが何もかもを可視化してしまう時代。
もはや、組織が個人を支配するのは不可能だと西野さんは言います。
「信用持ち」は現代の錬金術師となり、人はお金から解放されていく。
これまで読んできた本からも、同様のことを学んできました。

100年ライフでは、定年を迎えても、その後の人生がそれまでの労働人生と同じくらいの期間あるというではないですか!
それじゃあ、一体どれくらい蓄えておけば十分な暮らしができるというのか!?
実際問題、普通に働いていたらそんなには蓄えられないですよね。
定年前の仕事、定年後の仕事を考えていかねばならない時代にすでになっていることに、一体どれくらいの人が気がついているのでしょうか?

定年まであと数年、逃げ切るだけの人たちに囲まれていると、こっちまで思考停止しそうになる。
下の世代、いわゆるデジタルネイティブたちは独自の価値観を持って、のびのびと生きている。
実際はどうか知りませんが、そう「見える」のです。
もうすぐ40を迎える私としては、なんとも中途半端な思いを抱いて来ました。

NewsPicks編集長である佐々木紀彦さんは、私と同世代であることもあり、注目している人の一人です。
その著書『日本3.0』の中で佐々木さんは、まもなく日本の近代が第3ステージに突入すると述べています。
2015年時点の東京でもっとも人口が多いのは、団塊ジュニアを中心とする40〜44歳の世代。
この世代だけで119万人!
その団塊ジュニア世代が、東京オリンピックが予定されている2020年以降、引退していく。

次に日本の社会を引っ張っていくのは、自分たちの世代なのか。
それにしても、社会に出た時にはバリバリの前世代の価値観の只中。
それが社会人生活も15年近く経過した頃から、急激に環境が変化して行きました。
佐々木さんが書かれているとおり、「日本2.0」時代の正解が「日本3.0」時代にはまったくの不正解になりうるわけです。
「日本3.0」へと意識と行動をシフトできない組織や個人は、一寸先は闇だと。

こちらの本は2017年9月24日現在、幻冬舎の電本セールで、kindleなら60%引になっていました!

本を読んでそのとおりだと思ったし、日本3.0の価値観に魅力を覚えてもいる。
でも、私より下のデジタルネイティブの世代の方がよほど優秀だし、団塊世代から一気にバトンタッチするのが、結局一番いいのでは?
そんな思いを抱いていました。
自己効力感、低いな〜と。それもまたこの世代の、特に女性には見られる傾向なのかもしれません。

若い人にもない、AIにもない、「老人力」を磨こう!というメッセージ

100歳時代の僕達が幸せに生きていく為にやらなければならないことは、「アンチエイジング」を推奨することではない。
歳を重ねることを、「衰え」ではなく「成長」にすることだ。
その答えを探すことだ。

『革命のファンファーレ』を読んでいくつも衝撃が走ったけれど、上の一節はかなりガツンと来ました。
気がついたら30代もあと少し。いつまでも若いと言われる世代ではいられません。
老いが怖いわけではないけれど、若いと言われるうちにもっと何かやっておけたんじゃないのか。
そんな無駄な焦りのようなものも抱いていました。

失礼な話ですが、上の世代を見て歳を重ねることが衰えに繋がるんじゃないかって勝手に思い込んでいたのかもしれません。
落ち着いて見回してみれば、今の40代、50代の方々は見た目も若々しく気力も充実していて、身近なところにもどんどん動かれている方もたくさんいらっしゃいます。

歳を重ねた分を成長とする。その答えを探し続ける。
パチッとピースがはまる音がしました。

その答えは、若い人にもない、AIにもない、「老人力」だ!と言い切る西野さんは、やっぱり面白い。
そして、ここが刺さる私は、やっぱり西野さんと同世代なんですね〜。

行動するにはどうしたらいいんですか?に答えるならば

単に起業しているからでしょうけれど、私は人から行動的だと思われることが多いようです。
自分としては、いまいちパッと動けていない気がしているのですが……。
だから、「どうしたら、どんな風に行動できるの?」と問われても、いまいち言語化できませんでした。

本書の中で、西野さんは“行動することに勇気は必要ない。”と書いています。
これにはちょっと驚きました。
もうなんか、行動ってなったら、「行動する勇気」とか、「一歩踏み出す勇気」とか、慣用句みたいじゃないですか。

一歩を踏み出すには、ポジティブシンキングではなくて、ロジカルシンキングなのだそうです。
確かに。私だって、行動するときはロジカルに考えてリスクを潰しにかかります。

行動するには、情報が必要。
小さい頃に一人で乗れなかった電車に、一人で乗れるようになったのは、乗り方という情報を手に入れたから。
なるほど、です。
まったく知らないことは、怖くてできなくて当たり前ですよね。

起業も、心配して止めてくれるのは起業経験のない方たちです。
情報収集はサボっちゃダメ。西野さんが教えてくれました。

答えはいつも「行動」が教えてくれる。
情報収集をして、ロジカルに、一歩を踏み出そう。
背中を押してくれる魔法がいっぱいの本です!