先日、NewsPicksアカデミアのイベントで、佐藤航陽さんのお話を伺いました。
佐藤さんの目に映る未来は、真っ当で、だからこそ思考停止していたら大変なことになるということを知りました。
考えてきたつもりだけれど、考える人はもっともっと考えている。
考えることを放棄していたことに気がついただけでも、ラッキーか。

佐藤航陽さんの目に映る未来

NewsPicksアカデミアのイベント「個人は経済の主役となれるのか」に参加しました。

「VALU」や「タイムバンク」など、いまかつてないほど“個人の価値が生み出す経済効果”について注目が集まっている。
本講義では「経済は選べるようになる」と語るメタップス代表の佐藤航陽氏が見据える未来に迫る。

佐藤さんは、ここ数年、ずっとツイッターやブログを読んできた人です。
彼の目は、私とは違う次元を見ているような気がして。
私には見えないものが、彼には見えている気がして追いかけて来たのでした。
違う次元にいるような気がしていたから、こうしてリアルで会える日が来るなんて不思議な気持ちさえしました。

いつもお世話になっている、幻冬舎箕輪さんがモデレーター。
彼は一見するとゆるく感じるかもしれませんが、実は誰よりも真っ当な努力をするとても素直な人。
わからないものはわからないとはっきりと言った上で、フラットな立場からわかりやすい言葉で説明や質問をしてくれます。
箕輪さんのおかげでぶっ飛んだ佐藤さんの世界の本質にも、ちゃんと触れることができました。
ああいう力って今後もずっと求められる、代替え不可能なものなんだろうな。

今回のテーマの根幹にあるのは、資本主義から価値主義への転換。
本来、価値というものは相対的なものであって、平均いくらに意味がないものと佐藤さんは言い切ります。
その人にとってどんなものか、であって、世の中の人にとってどうかではない。
AKBの色紙とベンツでどちらに価値があるか?それは人により違うもの。

資本主義では、お金に換算できないものは存在しないものとして扱われており、当然試算表にものりません。
例えば、社員のモチベーションとか世の中の共感度とかはなかったものにされているんですね。
それがネットが普及したことによって、価値が可視化できるようになって来て、資本主義の弱点を補完し始めた。

ただ、佐藤さんは、あくまで資本主義はなくらないとおっしゃっていました。共存するのだと。
掃除機がどれだけ進化しても、箒がなくならないように。
紙の本も、だから、なくならないのです。それを愛しむ人がいる限り。
共存する経済を、それぞれが選ぶ時代なのだそうです。

私はこの部分にとてもホッとしました。

経済と脳みそは同じ!「うまく行くもの」には共通点がある!

うまくいっている経済には、特徴があるとおっしゃる佐藤さん。
経済について突き詰めて考えていたら、脳の構造に行き着いたそうです。

経済は欲望で動いていて、欲望は快楽物質からきている。
経済を知るには自分の脳を知るのが一番手っ取り早かったとのこと。
「考える人」は本当にとことん、考えていますよね。

うまく行っている経済の要素は、以下の5つ

  • インセンティブがあること
  • リアルタイムに状況が変わること
  • 不確実性、実力だけでも要素だけでもない
  • ヒエラルキー
  • コミュニケーション

この要素は、実はオンライサロン、Webサービス、会社、国家も全部同じ!
確かに!
全員が信じている幻想、ビジョンとか文化とかがあることが前提としてあります。

私は2011年くらいからオンラインのコミュニティに参加しています。
うまく行くコミュニティには、確かにこの要素があると、実感があります!

すでに始まっている「価値主義」の世界で、個人はどう価値を発揮していけばいいのか

話は、これから個人としてどう価値を発揮していけばいいのか、ということへ。
この点は、気になる!だいたい自分にどんな価値があるのかさえ、わからないのです。

佐藤さんは、絵画にたとえて説明されていました。

大量生産されていて、何のストーリーも裏にないものには、価値を感じられないから無料化していく。
絵画のように描いた人のストーリーがあって、かつ希少、コピーできないものの価値が上がる。

向き合わなければいけないのは、自分が何に執着をもっているか。何なら24時間やれるのかということ。
そこを突き詰めないと、やってけない時代にもうなっている。

やっていけないと行っても、資本主義と価値主義は並存するので、既存の経済が下支えしてくれるはずだというお話でした。
資本主義で稼ぎながらという感じですね。
既存の経済で実績を出した人ほど価値主義でも価値が高くなるので、自分の価値を高めるために会社に行く、みたいな流れになるそうです。

今までは儲かるかどうかで転職してきたけれど、今後は何が一番自分の価値が高まるが、を考えて動く必要がある。
そこで働くことで自分の価値が上がるような会社が、人気が出るだろうと。
経営者としては、良い人材を採用したかったらこの点についても考える必要がありそう。

価値主義においては、経験は価値になるので、変な経験している人間の方が価値が出る。
今までは稼ぐのが上手い人に価値があったけれど、今後は情熱とか、個性が大切になってきます。
あなただから発注したい、と言われないといけないんですよね。

もう、平均点を取りに行くのをやめなければ。

それはきっと真っ当であることが生きやすい社会

ここのところ、自分の中でお金の概念が変化しつつあります。
受ける仕事も、利益率の大きい仕事という観点がなくなりました。

そもそも自分たちがやりたいのかどうか。
それを引き受けて、引き受けた以上全力でやって、どのような価値を世に生み出すのか。
そういう観点になって来ました。

あまりにも考えなさすぎだったんだな、と反省しているところです。
その時々で考えているつもりではあったのですが。
概念にまで昇華できていなかったので、横にも水平にも展開できていなかった。

生きる意味を探すのがこれからの私たちの仕事であり、それに時間を使うのが人生になる。
佐藤さんのお話から見えた未来は、とても真っ当なものでした。

このお手本になれる人には、人も集まるのだそうです。
他人に対しても意義を与えられるかどうか。
コミュニティには、意義を求められるのだろうなぁ。
コミュニティの力を信じている私としては、心に留めておきたい言葉があふれるほどありました!