発達障がい児向けのサービス「Branch」から考えたこと
「株式会社に寄付したっていい。」
「子どもはこういうものっていう規定を取っ払って、子どもとか教育とかっていうものにこれだけ幅があるというところを見たい。」
Branch WEBサイトより
「経済にも教育にも、もう一つの新しい流れをつくりたい」リブセンス共同創業者が多額の寄付をした理由
たまたま流れてきた記事に、目が止まりました。
アスペルガー症候群やADHD(注意欠陥・多動性障がい)、遠いような、身近なような言葉。
子どもの教育や成長については、子育てしている身として、いつだって気になる問題です。
「Branch」ー発達障がい児の可能性を伸ばすWEBサービス
こういう活動をしている「株式会社」があることを知りませんでした。
Branch(ブランチ)は、アスペルガー症候群やADHD(注意欠陥・多動性障がい)などの発達障がい児と、その子供達が興味を持っている分野の学生や専門家などをマッチングさせ、発達障がい児の可能性を伸ばすWEBサービスです。
この会社を立ち上げた中里さんの息子さんは、アスペルガー症候群/ADD(注意欠陥症)と診断されたそうです。
学校で変人扱いされ、行くのを嫌がるように時期もあった。
一方で、興味関心分野には異常な集中力を見せることや、言語に関しては非常に高い知性を感じていたので、そこを伸ばしてあげたいと思ったことをきっかけに、このサービスを立ち上げることになったそう。
「Branch」のウェブサイトを見ると、様々な才能を持ったメンターが登録されています。
学校という括りの中では才能を伸ばしきれない発達障がい児に対して、民間の「株式会社」がこういった取り組みをしていることを知りませんでした。
「学校」の枠組みでできること、できないこと
どうしてもね、大人数をまとめないといけない学校ではやりきれないことってあるんだと思います。 うちの子も、低学年の時は苦労しました。 だからと言って、子どもが成長して行く過程で「みんなと同じ」枠に入れてしまうのは勿体無い。
この辺りのことは、堀江貴文さんの本『すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~ 』にも書かれていて、非常に共感しました。
小学校一年生の時、クラスにいた授業中座っていられない子がどうしても気になる息子は、いちいち話しかけに行っていたそうです。
それに対する担任の先生の指導は、「その子に構わないで」でした。
先生には、先生の言い分があるのだと思います。
授業をカリキュラム通りに進めなければならない、クラスにはその子だけではない、支援の手はそこまで手厚くない。
構いに行く子が出ることで、ますます授業が遅れる。
そんな焦りがあったのでしょう。
息子にとっては、クラスのお友だちなのに、どうして話しかけに行っていはいけないのか、理解できないことでした。
理解できないから、話しかけに行く、怒られる。その繰り返しでした。
先生からは面談で、「お宅の息子さんは、問題児です」と言われ、私もずいぶん悩みました。
うちの子こそ、発達障がい児なのかな、と。
結果的には成長とともに落ち着いていき、集団生活にも馴染めるようになりました。
でも、それってせっかくの彼の個性を枠にはめただけじゃないの?
そんな葛藤もあります。
親も常に迷いながら子育てしているんですよね。
Branchさんのようなサービスに助けられるのは、子どもだけじゃない、親もです。
「みんなと同じ」枠にはめて、同じように行動できないとダメだと教えられた結果、自分の頭で考えなくなる。
同じように学校に行き、就職活動をする。
そうして大人になってから、それじゃダメだっていきなり突きつけられたりしますからっ!
時代は変化しているよ、いつまでも同じ会社にしがみついていたら、AIに仕事奪われるよ、なんて急に言われましても!なわけですよ。
そう考えると、発達障がい児に限らず外の大人と触れ合える機会は積極的に作って行きたいなぁと。
それでも、「学校」だからできることもあるはず。
そこで掬いきれない部分は、民間がやったっていい。
NPOでも、ボランティアでも、株式会社でもなんだっていい。
冒頭に紹介した記事の中で、リブセンス共同創業者 桂大介さんがお話しされている通りのはず!
終わりに
正直、社会に対して何の役にも立てていないような気がして絶望的な気分になることもあります。
子育て中だから、子どもに関するいろんな問題についてはどうしても敏感なのですが、「私には何もできない」と考えてしまうんですよね。
でも、色んな取り組み方があるんですよね。
なんだっていい。
このブログを書くことで、例えば「Branch」さんの活動を一人でも知ってもらえたら、それだけでもいいのかもしれない。
困っている親御さんに、才能持ったメンターに届くかもしれない。
やってみなければ何も起きないけれど、何かやれば微かでも空気は動くもんなぁ。